住まいづくりには避けて通れない、住宅取得のためのお金 住宅資金について考えましょう。
住まいを作るために十分な蓄えがあれば、問題ありません。
下手に住宅ローンを利用するより、蓄えの範囲内で可能な住まいをじっくり作りましょう。
少し蓄えがたりない場合は、貯金のために建てる時期を遅らすか、ローンの使用を検討することになります。
しかし住宅ローンなどを活用するとなると、いろいろと考えることが生じてきます。
住宅ローンの場合、年間の返済額が収入の四分の一となるのが目安です。
例えば年収500万円の場合、1年間の返済額が125万円、つまり月平均10万円程度の返済額が目安となります。
この時、ボーナス返済は利用するべきではありません。
ボーナスの金額は、景気によって大きく変化する可能性が高いので、ボーナスに期待した返済方法は危険なのです。
景気が悪くなって最初に減らされるのは、毎月の給与よりもボーナスの額であることが多いのです。
また住宅ローンを利用する場合の収入は、手取り金額で検討しましょう。
20年で住宅ローンを組んだ場合、1年間の返済額が125万円なら約2500万円の総返済額となります。
20年ローンで金利が3パーセントなら、1000万円借りたときの総返済額は1330万くらいですから、1900万円弱借りられることになります。
35年ローンで1年間の返済額が125万円なら、約4400万円の総返済額となります。
金利が3パーセントとして考えると、1000万円借りたときの総返済額は1620万くらいですから、2700万円くらい借りられることになります。
また住宅ローンを借りる場合、自己資金(現在あなたが蓄えていて住宅に利用できる現金や預金)が住まいにかかる総額の2割以上(1割でも借りられる住宅ローンが多いのですが、私は2割以上あることをお勧めします)あることが必要です。
例えば、1900万円借りられる場合なら、380万円は自己資金が必要となります。
そうなると住まいの資金の総額としては、2280万円となるわけです。
もちろん自己資金が多ければ、それだけ住宅ローンを減らしたり、より広い住まいを建てることが出来ます。
35年ローンで2700万円借りる場合には、自己資金が540万円必要で、住まいの資金の総額は3240万円くらいとなり、土地の広さや価格次第では、土地を同時に取得しても住宅取得が可能な資金となりそうです。
収入が400万円なら、住まいの予算が上記の金額の5分の4というように、倍率で予算の目安が計算できます。
月々の返済額も5分の4となるので、8万円位となるわけです。
この際、月々の返済額を実際に返済できることも、家計簿と照らし合わせて確認しておきましょう。
利用する金融機関は、普段から利用している銀行が有利でしょう。
大抵の銀行でフラット35と呼ばれる、長期返済が可能で金利が低めの住宅ローンが利用できますから、可能ならこれを有効に活用しましょう。
また、新しい住宅ローンの形態として すまいとMONEYPLAN があります。
すまいとMONEYPLAN (別窓で開きます)
工事中の建物の所有権が建て主に有るという画期的な住宅ローンなので、万が一 住宅を建設中に工事業者が倒産しても、それまで支払った工事金額が無駄になることがほとんどありません。
取扱銀行が少ないのが弱点ですが、ほとんど全国をカバーしているので、一番近いところに依頼しましょう。
では実際に、住まいづくりのいろいろな段階で考えるべき事柄を見ていきましょう。
当サイトのページを順番に読めば、住まいづくりの概要が分かるように出来ています。
では、実際に住まいづくりにかかる費用について、どの程度となるのか少し考えてみましょう。
住まいにかかる費用は、土地、建物、手続きや備品、この3つがポイントです。
土地と建物については、広告やチラシなどに掲載されている価格が目安となります。
極端に安いものではなく、普通に見かける価格で考えることがポイントです。
土地については、予算の範囲内で選ぶことが大切です。
建物については、予算に合わせた計画を行なうことが大切です。
そして、手続きや家具などの備品については、登記費用から手数料、家具やカーテンから庭造りまで、住まいづくりには欠かせない予算です。
全体の予算の25パーセント程度、確保しておきましょう。
住まいの資金の総額が前述の2280万円ならば、570万円ほどを確保します。
つまり、住まい本体は1700万円程度に抑える必要があるということです。
土地取得まで考えると、ちょっと不足気味でしょうか。
土地の購入まで考える場合は、35年ローンも検討しましょう。
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