エコ給湯器

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2011年8月25日作成

 

住まいの最新トレンドであるエコ給湯器について紹介しましょう。

住まいの中でもお湯を作る給湯器は、住まいで使用するエネルギーの中でも1,2を争うほどのエネルギーを使用しています。
そこでお湯を作る給湯器に、省エネルギーを重視した機器を採用するだけで、エコロジーにつながりますし、光熱費を削減できるのです。

省エネルギーの給湯器はいろいろな種類があります。
その中でも代表的なものを紹介しましょう。

電気を使用する省エネ給湯器であるエコキュートは、空気の持っている熱を汲み上げてお湯を沸かす給湯器です。
エアコンの暖房原理と同じヒートポンプを利用することで、効率よくお湯を沸かすことが出来ます。

エコキュートは、加えるエネルギー以上の熱を得ることができるので、非常に効率のいい給湯器となります。
深夜電力を利用すれば、お湯を沸かす際にかかる光熱費を大幅に抑えられるのです。

しかし作ったお湯をタンクに蓄えるので、お湯を蓄える大きな貯湯タンクが必要です。
また深夜電力で作ったお湯を夕方のお風呂に使うことになることも多くなるので、その間にお湯が冷めて、エネルギーを無駄にしてしまうという弱点があります。

エコキュートは深夜の室外機の振動や、設置コストの高さもネックです。
さらに今後の原子力発電の縮小を考えると、深夜電力の安さにも不安を感じてしまうところが、大きな弱点といえるでしょう。

ガスを使用する省エネ給湯器であるエコウィルは、ガスエンジンで発電を行い、その時に発生する熱でお湯を作る給湯器です。
お湯が少なくなってもガス給湯器を併用できるので、お湯切れの心配がありません。

エコウィルは、都市ガスやLPガスで動くガスエンジンで発電を行い、その電気を家庭内で利用します。
さらにガスエンジンから発生する熱を利用して、水を温めてお湯を作ります。
発電する際に、通常は無駄になってしまう廃熱を活用できるので、エネルギーの利用効率が上がります。
電力会社から送電するとロスがあり、かなりの電気が無駄になってしまいますが、エコウィルではその送電ロスもほとんどなくなります。

しかし現状では電気会社との関係からか、1日に発電出来る電気の量が限られて、停電時にも発電できないという弱点があります。
またエコキュートより小さめにはなりますが、お湯を蓄える貯湯タンクが必要です。
設置費用も高く、また小さいエンジンを使用しているので、若干の騒音や振動があります。

ガスを使う省エネ給湯器であるエネファームは、ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電します。
発電時に出る熱をお湯を沸かすことに利用するので、効率が高い給湯器となります。
お湯が足りない場合はエコウィル同様に、ガス給湯器を併用できます。
燃料の持つエネルギーの80パーセント程度を利用することができます。

エネファームの最大の欠点は、機器が非常に高額になる点です。
補助金もそれなりに高額なのですが、それを差し引きしても、設置にかかるコストが高額です。
またエコウィル同様に、1日に発電出来る電気の量が限られて、停電時にも発電できないという弱点もあります。
エネファームは電気を作ることが中心となる給湯器なのですが、作ることが出来る電気の量が制限されているので、性能を十分に発揮できない可能性もあるのです。

省エネ給湯器であるエコジョーズは、通常のガス給湯器より効率よくお湯を沸かせるガス給湯器です。
お湯を作る際の廃熱を再利用して水を温めることで、効率よくお湯を作ります。
捨てていた熱を回収して利用するので、潜熱回収型給湯器と呼ばれます。

従来の給湯器が80パーセント程度の効率だったものを、90パーセント以上の効率まで高めています。
単純計算でも、お湯を作るガス代を1割以上減らせることになるのです。

一般的な給湯器よりも設置コストが高く、サイズが若干大きくなる点が弱点です。
しかし一般的なガス給湯器と比べるとエネルギーの効率が高く、お勧めの給湯器といえます。

省エネ給湯器であるエコフィールは、通常の石油給湯器より効率よくお湯を沸かせる石油給湯器です。
エコジョーズの石油給湯器版ともいえる内容で、特徴も同様です。
ただ給油の手間や灯油タンクの設置場所や排気の臭いが気になることもあるので、ガス代が高めなエコジョーズとは一長一短といえるでしょう。

新築住宅の給湯器には、エコジョーズやエコフィールを標準として使用するのがお勧めです。
もちろん住宅新築の予算に余裕があれば、エコキュートやエコウィルの導入も検討したいところです。
一般的な給湯器よりも少ないエネルギーでお湯を作れるので、毎月の光熱費を減らしたり、エコロジーに貢献できます。

   

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