住宅性能表示制度は、住まいの性能を確保するために生まれた制度です。
設計内容の審査と、工事途中の検査や完成後の検査を行なうことで、住まいの各部分に必要な性能を確保します。
住まいの断熱性能や耐震性能など各部分の性能について等級が設定されていて、住まいの各部分に対して その等級が決められます。
基本的には良い制度なのですが、問題点が多いのも事実です。
まず、住まいに要求される性能というのは、年々変化しています。
その変化に対応できていないというのが、大きな問題なのです。
また、住まいの性能を確保する方法にもいろいろな方法がありますが、その全てを評価できるわけではありません。
一般的でない工法やこれまでに無かった工法や材料などに対して、適正な評価が出来ないことも少なくないのです。
さらに評価の基準が画一的なので、いくつかの要素を組み合わせて高い性能になるという考え方にも対応できません。
住み心地の良い昔の民家などは、性能評価を行なっても最低ランクか、評価できない事になってしまうのです。
また工事現場の検査の回数が少ないために、現場のチェックについても不十分といえます。
工事を適切に行なう為に同じ費用をかけるなら、現在では第三者監理という方法もあります。
このような弱点が多い性能表示制度の評価にかかる費用は、20万円程度必要となります。
これでは活用するにも、内容に対して高額すぎるといえるでしょう。
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