建ぺい率と容積率は、共に敷地に対する建物部分の面積の比率をパーセントで表したものです。
建ぺい率(建蔽率)は、建築面積を敷地面積で割った数値をパーセントで表したものです。
建物は敷地の上にしか建てられませんから、100パーセントを超えることはありません。
容積率とは、建物の延べ床面積(各階の床面積の合計)を敷地面積で割った数値をパーセントで表したものです。
(建物の一部については緩和規定がありますが、難しくなるので省略します)
平屋の住宅では100パーセントを超えることはありませんが、2階以上(または地下室付)の住宅では100パーセントを超えることもあります。
この建ぺい率と容積率は、敷地のある場所や地域ごとに、建てることが出来る最大の割合(パーセント)が決まっています。
閑静な住宅専用の地域では、建ぺい率が40パーセントまで、容積率が80パーセントまで、程度に制限されます。
ちょっと賑やかな住宅専用の地域で、建ぺい率が60パーセントまで、容積率が150パーセントまで、程度に制限。
にぎやかな商業地域では、建ぺい率が80パーセントまで、容積率が400パーセントまで、程度に制限など、地域によってかなりの違いがあるのです。
この違いは、おもに日当たりや風通しを確保する為に決められているものです。
住宅専用の地域では、十分な日当たりや風通しを確保する為に、建ぺい率や容積率が少なく設定されているのです。
逆に商業地域では、土地を有効に活用する為に、高層の建物を建設可能な割合まで高められています。
つまり一般的には、建ぺい率や容積率が小さい数値の地域の方が、住まいの環境として優れているのです。
しかし敷地が小さいと、建てられる住まいの大きさも制限されてしまいます。
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